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ブラック幼稚園のお話~年長60人の担任になった話~3

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こんにちは、働きたくない母です。

 

本日も皆様おつかれさまです!

 

 

前回の続きです。

まだ読んでない方は↓から

 

hatarakitakunai-haha.hatenablog.com

 

 

A先生に診断書を求めてから、一週間。

何も連絡はありませんでした。

 

私は毎日合奏の練習でへろへろになっていました。

60人でハンドベルをすることにしたのです。

過去経験したことのない疲労を抱えていました。

 

このままでは私の方が鬱になる…

 

それでも優しい園長先生、主任に支えられながら

なんとか発表も終わったのです。

 

 

あれからA先生はまた休みを延長し、

7月も出勤することはありませんでした。

診断書は未提出のまま。

 

いよいよ夏休み目前です。

 

 

やっと一息…

 

 

とはいきません。

年長はお泊り会があるのです。

 

山のような仕事量に先生たちだけでなく

給食室の栄養士さんや

取引先のお兄さんまで

準備の手伝いをしてくれました。

 

そして当日

 

子どもたちを受け入れ、

夕食の買い物

カレー作り

お風呂

キャンプファイヤー

 

あっという間に時間が過ぎ就寝の時間です。

本当は先生は起きて見回りをしないといけないのですが

この日ばかりは気付いたら寝ていました…

それでも起こさず代わりに起きていてくださった園長先生と主任には

感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

 

さあ、やっと夏休みです。

夏休み明けにA先生は来る予定ですが、

今までのことを考えるとどうも怪しいので

2学期の準備も念入りにしておくことにしました。

夏休みも返上です。

今年卒業していく子ども達に、残念な思いをさせる訳にはいきません。

 

 

そうして迎えた2学期

 

 

予想通り、A先生は来ませんでした。

 

二学期は運動会があります。

こんなに大きな行事も一人でやらなければいけないのか…

 

保護者からのクレームも毎日のように続いていました。

 

「先生に言っても仕方ないのはわかっているけど、いつA先生戻ってくるの?」

 

「子どもたちが可哀想です。早く別の人を担任にしてください。」

 

「私たち、お金払ってるんです。1人じゃ満足な保育もできないでしょう。返金してほしい。」

 

「先生も出来ないなら出来ないって言ってよ。怖いから。」

 

ひたすら耐える日々。

運動会もなんとか終え、10月末。

 

いつ戻るかわからないA先生を待つには限界でした。

担任を変えなければ可哀想なのは子どもたちです。

また、5月から1日も休みがなく、早朝から遅くまで働く生活も限界でした。

 

 

 

ここで事件が起きます。

 

 

 

私のことを見かねた園長先生と主任が理事長先生に異議を申し立てました。

 

それが何だか大事になっているらしいのです。

 

理事長先生が

A先生をうつ病に追い込んだ園長先生と主任に

責任をとって辞めるよう言っているというのです。

理事会で決まったことだと。

二人を辞めさせ、自分が園長になると。

 

そして理事長先生は、A先生の診断書を持ってきていました。

診断名はうつ病です。

 

 

 

激しい言い争いでした。

間違っていたのはA先生だと主張しますが

実際うつ病になっているのだから、どう説明するのだ。

と問い詰められています。

そんなパワハラをするような人間はいらないと理事も言っている

など、聞いているだけで腹が立つような理不尽なことを言われていました。

園長先生と主任は、昔からこの園に尽くしてきました。

その恩を仇で返されぷっつりと糸が切れてしまったようで

 

そんなに辞めてほしいなら、辞めます!!!

 

 

と出て行ってしまったのです。

 

 

そ、そんな…

頼りにしている二人が辞めてしまって、私は大丈夫だろうか…

しかし、子どもたちを置いてはいけません。

 

理事長先生に直接

もう一人担任を立ててほしいと話をすることにしました。

 

 

「理事長先生、もう限界です。

担任をもう一人雇って頂かないと子どもたちが可哀想です。」

 

「A先生しか担任は認めません。」

 

「A先生は、明日にでも帰ってくるんでしょうか?

頼りにしていた上司がいなくなってどうしていいかわかりません。」

 

「A先生はまだ休養が必要ですので、しばらく来ません。」

 

私は本当にやっていけるのだろうか。

この人が上司になれば助けてくれないのは確かです。

不安になり、こう提案しました。

 

「では、少し考える時間が欲しいので休みを頂けませんか。

今後やっていけるのか真剣に考えたいです。一週間、いえ、3日でもいいです。」

 

この言葉を待っていたかのようでした。

 

「休まれるのですか?明日から私が園長です。無責任に休む人間は、年長の担任にはさせられません。」

 

 

 

は?

 

 

「どういうことですか…」

 

 

「いらない、ということです。無意味に休む人間はいりません。」

 

 

 

怒りで体が震えました。

どこから怒ればいいのかわからず、言葉が出ません。

 

 

無意味に休む人間は、いらない?

A先生は無責任に休んでいるのではないか

無責任で子ども達を危険にさらす先生は守られて、

休みなく子どもたちの為に働いてきた人に対しては労いもなく

考える時間が欲しいといっただけで、いらない…?

 

 

「いらないって、どうしてそんな事がいえるんですか!!!!!」

 

 

泣きながら叫びました。

理不尽だ!と何度も叫びました。

興奮しすぎて、掴みかかろうとしていたようで

見ていた先生に羽交い絞めにされ外に出されました。

 

 

私も、張り詰めていた糸がプツンと切れて

ぽっかりと心に穴が開きました。

子ども達には申し訳ないですが、これ以上は頑張れない。

 

いらないのであれば辞めよう

 

そう判断して、私は次の日から出勤しませんでした。

 

 

実は…

 

後にわかったことなのですが、

理事の人間とA先生は、園長先生と主任の存在が

前々から気に入らなかったようで、どうにかして辞めさせようとしていたらしいです。

派閥争いのようでした。

園長先生と主任になついていた私も辞めさせたかったようで

2クラスの担任という無茶なことをさせたのでした。

 

邪魔者がいなくなると、A先生はすぐに出勤したようです。

私たちが辞めて一週間後のことです。

診断書は本当か嘘かわかりませんが、休養が必要ないことは確かですよね。

 

子どもに教える立場の人間が、

嘘をついて人を陥れ、恥ずかしくないのでしょうか。

そんな人間にはならないよう、自分の子どもはしっかり教育しようと心に決めました。

 

 

これが、60人の担任になったお話です。

しばらくは落ち込みましたが、

今はこうして文書にすることができるまでに回復しました。

 

事件の後、主任にこう言われました。

 

辞めてしまったことで、責任を感じているかもしれない。

でも、子ども達は私たちの為にいるわけではない。

所詮は他人で、どんなに愛を注いでも助けてくれることはない。

それなら、子ども達のことより自分の家族に心配をかけない選択をした方がいい。

家族は誰よりもあなたを愛していて助けてくれる。

今回の選択は家族の為。自分と家族を大切にしてほしい。

今までよく子どもの為に尽くしてくれました。

早く元気になって家族に尽くしてあげてください。

 

もし、子どもの為に辛い状況に目をつぶり

自分に鞭打ちながら働かれている方がいたら、

そんなに思いつめないでほしいと思います。

 

辞めてもあなたの代わりはいくらでもいます。担任は誰でもできるのです。

でも、あなたの代わりは誰にもできないのです。家族にとって特別な存在です。

そんなあなたが辛そうに働く姿は見ていられないのです。

私も母親には大変な心配をかけました。

辞めることは逃げではありません。辞めるのも勇気です。

今一度どちらが大切か考えてみてください。

 

 

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

皆様は、平和に過ごせるよう願っております。

 

 

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