こんにちは、働きたくない母です。
本日も皆様お疲れ様です！
前回の続きです。
長くて申し訳ないですが、どうぞお付き合いくださいね！
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こんな人が書いてます↓
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翌日、私は1本早い電車に乗りました。
元々早い出勤時間をさらに早めるのは、精神的に苦痛でしたが
疑惑を晴らしたいので頑張りました。
普段より10分早く乗り換えのホームに着きます。
すると、見慣れた鞄が見えます。
Aさんはよく目立つオレンジ色の鞄を持っていましたので
遠くからでもすぐに見つけられました。
いる…
私には気づいていない様子で、ホームをゆっくり歩いています。
一緒に出勤したくなかったので、そっと物陰に隠れて電車がくるのを待ちます。
次に来る電車に普通なら乗りますが、もし私を待っているなら見送るはずです。
電車が来ると私は、人ごみに紛れて電車に乗り込みました。
Aさんはその電車には乗ることなく、ホームを歩いていました。
何で乗らないの…？
やっぱり、私を待っている…？
もやもやします。
その日はAさんは通常の出勤時間の8時30分に出勤していたようです。
ぎりぎりまで私を待っていたのでしょうか…
保育後の掃除中、Aさんがやってきました。
「今日は、いつもの電車じゃなかったんですか？」
「…はい。どうかされましたか？」
「いえ、今日は会わなかったので、気になって。」
「そうですか…でも今日はAさん、出勤時間ギリギリでしたよね？」
「いえ、園に着いたのはギリギリなんですけど…」
けど、何…
怖くてその先は突っ込めませんでした。
今なら躊躇なく突っ込みますが。笑
帰り道、いつも通りAさんと一緒です。
今日は22時まで残ってくれていました。
その間、Aさんは携帯をいじったり、本を読んだり
仕事をしているわけではなさそうでした。
やはり、早朝にこなければいけないほど大変だとは思えません。
「明日はいつも通りの時間ですか？」
とAさんが聞いてきました。
「はい、明日はいつも通り行こうと思ってます。」
「そうですか。毎日大変ですね。」
いよいよ疑惑が濃厚になってきました。
いつも通りかどうか、わざわざ聞いてくるなんて
…でも、たまたまかもしれない。
私の考えすぎかもしれない。
相手は恩人なので、これ以上嫌いになりたくありませんでした。
もう一度確かめてみよう。
Aさんにはいつも通りと言いましたが
次の日は電車の時間を遅らせることにしました。
普段の電車より１０分遅い時間です。
ドキドキしながら乗り換えの電車のホームまで歩きます。
すると、いつもより早いタイミングにAさんに声をかけられました。
「おはようございます。」
びっくりして、思わず声が出ました。
「び…っくりした！！！…ど、どこから出てきたんですか？！」
普段会う乗り換えのホームではなく、
乗り換え前のホームで出会いました。
Aさんは使っていないはずの路線です。
「今日は遅いんですね。丁度会えて嬉しいです。一緒に行きましょう。」
Aさん、この電車使わないはずですよね…？
怖くて聞けませんでした。
やっぱり、待ち伏せされている。そう確信しました。
その日から、出勤時間を早めたり、遅くしたり
同じ時間にならないよう気を付けましたが、かなり早い時間から待機しているのか
必ずAさんに捕まります。気持ちが悪くなりました。
オレンジの鞄を見つけるたび、動機がして気分が悪くなります。
せめて帰りだけでも別にしたい…
そう思い、園長先生に相談することにしたのです。
子ども達が帰った後、保育室に園長先生を呼び出しました。
「園長先生、実は…Aさんが…」
これまでの出来事を話すと、とても驚いた様子でした。
「確かに、彼、少し粘着質なところがあるよね。」
園長先生は信じてくれたようで
Aさんには私を待たずに帰るよう話をしてくれるとのことでした。
もちろん、私から相談があったことは伏せてくれました。
私が帰るまでは園長先生がいることになったのです。
それはそれで気を使って仕事がやりづらくなりますが
これを機に私も早く帰れるよう努力してみようと思いました。
その日、Aさんは先に園をでました。
よかった…これで別々に帰ることができる…
Aさんが園を出て30分ほどしてから、私と園長先生も園をでました。
久々に一人の帰り道です。
あとは朝に会わないように気を付ければいい。
どうしたものか…
そんなことを考えながら駅のホームへいくと
「あ…」
ぞっとしました。
Aさんがホームのベンチに座っているのです。
私を見つけるとニヤっとして
「お疲れ様です。早かったですね。」
と近づいてきました。
園から駅までは徒歩5分です。
電車も10分に1本きます。
私のことを待っていないとここで会うはずがありません。
「何でですか…？先に出ましたよね…」
「いや、色々用事があって、済ませてたらこの時間になったんです。」
「そうですか…」
朝も待ち伏せされているので、さすがに信用できません。
色々と話しかけられましたが、気持ちが悪くて答える気にならず
ただただ下を向いて素っ気ない返事をしていました。
つづく
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お付き合いいただきありがとうございました！
またお会いしましょう。
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