こんにちは、働きたくない母です。
本日も皆様お疲れ様です!
こんな人が書いてます↓
hatarakitakunai-haha.hatenablog.com
コロナ禍での出産を経験しましたので、これから出産を控えている方の参考になればと思います!少し長いですが、お付き合いください。
予定日の2日前…18時頃
夫くんとくつろいでゴロゴロしているときでした。ちょろちょろ〜っとおしっことは違う何かが流れました。当時、産気づいた時の経験談を沢山調べていたのでこれは破水だとすぐにわかりました。
「破水した…と思う!」
側にいた夫くんに伝えると、みるみる青ざめていきます…笑
「ど、どうしたらいい?」
夫くんは、私が妊娠してからとても精神的に不安定でした。あまり不安にしてはいけない、と思い冷静を装います。
「とりあえず、病院に電話してみるね」
病院に電話をし、指示を仰ぐと、夕食をゆっくり食べてから病院にきてねということでした。その日は焼肉をしようということで、大量にお肉を購入していました。
「一緒に食べよう!」
明るく振舞いますが、私は内心ドキドキで緊張から食欲もあまりありませんでした。夫くんも緊張しているようで、あまり食が進んでいません。
夕食を食べ終え、実家へ連絡を入れてから陣痛タクシーを呼びました。市民病院で出産です。コロナの為本人以外は立ち入り禁止でしたが荷物を運ぶ為なら産科の入り口まで来ることが許されていました。もちろん、そこからは一人です。
寂しい…
そう思いましたが仕方がありません。タクシーの中からずっと夫くんと手をつないできましたが産科の前でお別れです。
「よろしくお願いします…」
夫くんは青い顔のまま助産師さんに頭を下げました。とても心配でしたが、そんなことも言ってられません。これから頑張らねばならないのだから…
助産師さんに案内され、診察台へ行きました。
「破水で間違いないね!陣痛はまだだよね?子宮口はまだ閉じてるよ」
診察を終えると、助産師さんに入院するベッドに案内してもらいました。ベッドの使い方や、入院中のルールを一通り聞きます。これが人生初めての入院です。
「じゃあ、陣痛の痛みが耐えられなくなってきたらナースコールしてね!眠れるときに寝ておこう!」
そう励まされ、助産師さんはその場を後にしました。
私は大部屋だったのですが、他の入院者は一人しかおらず、ほぼ個室のようなものでした。もしかしたら、コロナ禍なので部屋の配置を配慮してくれていたのかもしれません。ちなみに最後の検診の際、PCR検査をしていますので全員陰性とわかっている環境でした。
さっそくパジャマに着替え、ベッドに横になりました。破水していたので、何度もナプキンを替えにトイレに行くので休まりません。夜用でも間に合わず、病院から頂いた悪露用のナプキンを使っていました。
隣のベッドの人は前日に出産したようで、時々「いてて…」と言いながら寝ていました。私もああなるのか…と思うとドキドキします。
21時ごろから、陣痛が始まりました。「ふー」っと息を吐き、痛みを紛らわします。10~30分間隔で痛みがやってくるので、よく眠れません。それでも朝方5時ぐらいまでは耐えられる痛みでした。
朝6時頃…
どんどん痛みが強くなり、間隔も短くなってきました。丁度、助産師さんが朝の見回りに来てくれたので
「痛くなってきました…」
と伝えると、「トイレを済ませて分娩室に来てね!」と言われました。
痛みがないときを見計らって、トイレに行きよたよたと分娩室へ向かいます。このときはマスクを着用です。
「うっ…」
と声が勝手にでてしまいます。
分娩室をあけると、手前にベッドがあり、奥に分娩台がありました。ベッドへ寝るよう指示をされます。
「陣痛がきたら、いきみそうになっちゃうと思うけど、我慢してね!」
そう言われ妊娠中の検診でもやった、赤ちゃんの心拍を測る機械を付けます。
「うーっ」
陣痛の痛みに耐えながらしばらく、心音を聞いていました。しばらくすると機械が外され、朝食が運ばれてきました。この日はパン、ヨーグルト、スープ、マカロニサラダ、牛乳、フルーツでした。
「食べられるだけでいいから、食べてね!」
そう言われましたが、痛みが強く食欲はありません。痛みと痛みの間にかき込みます。5割ほど食べ終わり、ギブアップです。
また一人で陣痛に耐えます。助産師さんの気配はしますが、他の仕事もあるのでしょう。ずっと側にはいてくれません。痛くて壁をつかみ、自分でも聞いたことのないような声が出ます。その声を聞きつけて、助産師さんが飛んできます。そして腰をさすってくれました。さすがプロ、力加減が最高でさすってもらうと少し気がまぎれます。
夫くんの立ち合いは禁止だったのですが、こんなに痛がっている私をみたら、夫くんが倒れていたかもしれない…立ち合い禁止でよかったかも。。そんなことを考えていました。
徐々に、マスクを着けたまま痛みに耐えるのが辛くなってきました。息苦しくて外したくなります。しかし、マスク着用が絶対でしたので我慢します。
悶絶すること数時間。お腹は痛かったのですが、痛みがないときになんと寝ていました。こんな状況でも寝られるのか…自分すげぇ…。
助産師さん曰く、そうやって体力温存できると出産がスムーズらしいです。
一度子宮口を確認することになりました。痛みと痛みの間を狙ってみてくれます。
「もう5cmも開いてるよ!もうちょっと!いいペースよ!」
確か10cmだったよね…?まだまだじゃないか…絶望しました。そうこうしている内にお昼になっていたようで、昼食が運ばれてきました。
「食べられないかもしれないけど、出産のときにパワーがでるよ!一口でもいいから食べてね!」
それなら食べるしかない…と無理やりご飯を口にしました。痛みと痛みの感覚が短くなっていたので、なかなか食べ進められません。拷問のようでした。この時のメニューはたしか、ごはん、牛肉の卵とじ、おひたし、フルーツ、牛乳だったと思います。
なんとか茶碗のごはんを空にできました。助産師さんがやってくると、驚いた様子で
「すごい!!こんなに食べられたの?偉いよ!!」
とまるで幼稚園児のように褒めてくれました。助産師さんってとても褒め上手です。そうこうしている内に、痛みの種類が変わってきました。お腹に力を入れないでね、と言われていたのですが勝手に力が入ってしまいます。その様子の変化に気付いた助産師さんが、子宮口を確認してくれます。
「おー!早い早い、もう9cmになってる!分娩台いこうか!」
いよいよだ…
緊張しながら分娩台へ向かいます。寝転がると脚が開きました。助産師さん一人で対応してくれています。
「今、先生呼ぶからね!」
そう言ってどこかへ消えてしまいました。
えっ、この状態で私どうしたらいいの…一人だけど、大丈夫??痛みに悶絶しながら不安になります。しばらくすると、先生と助産師さん2人がやってきました。そして急に始まります。
「はい、じゃあいきんで!!」
えっ、今!?
思考が追いつきませんが、言われた通りにやるしかありません。おへそを見るようにいきみます。マスクがへばりついてとっても苦しいです。
「おしりの穴に力入れてー…いま!!」
上手くできてるのかわかりませんが必死にいきみました。なんとなく、う〇ちがでてしまっているような気がしましたがそんなの気にしている余裕もありません。赤ちゃんを早く出してあげたい…その一心で頑張ります。
「頭見えてきたよ!頑張ってー!」
もうそんなに出てきてるの?嬉しくなりました。何度かいきんでいたのですが…
ピーーーーーーーー
赤ちゃんの心音?が止まりました。どうやら、へその緒が巻き付いて苦しくなってしまったようです。先生たちが一気に慌ただしくなります。
「小児科に連絡して」
「先生よんできます」
「酸素吸入しますね」
私は酸素マスクをつけられました。生まれて初めての酸素マスクです。このときにやっとマスクを外せました。
「ちょっと、赤ちゃん苦しいみたいだから、おなか押すね!」
そう言われ、男の先生がお腹をぐいぐい押しました。不思議と痛みはありません。赤ちゃんがでてくるのを感じます。
「一緒にいきんでね!」
これでもか、という力でいきみました。すると…
「………」
「ほええええぇぇん」
ふっと体が軽くなりました。うまれた…!
「よかった、ちゃんと泣いてるよ!大丈夫!」
「おー、よかった。一応診ておくね!」
小児科の先生が赤ちゃんをみてくれました。そして、私の隣に赤ちゃんを置いてくれます。
第一声が
「かわいい…」
でした。
小さな体で一生懸命泣いている姿が愛おしくて涙が出ました。
すぐに、へその緒の処理や身長、体重の測定などを済ませてくれます。一時はどうなることかと思いましたが、無事に生まれてよかった…破水してから19時間でした。
その後私のスマホで赤ちゃんと写真を撮ってくれました。すぐに先生がやってきて、裂けた会陰を縫ってくれます。お腹を押して無理やり出てきたので、沢山裂けていました…
ご家族に連絡してあげてね、と言われ、スマホを受け取り夫くんに電話をしました。立ち合いができないので、特別に対応してくれているそうです。夫くんは私の声を聞いて安心したようで、泣きそうな声をしていました。
1時間ほど赤ちゃんと過ごし、部屋へ戻ります。マスクをつけると、助産師さんが体をふいてくれました。体のあちこちが痛いので、うまく歩けず車いすで移動します。
ベッドに戻ると、久しぶりに一息つけました。あちこち痛いのと、興奮でよく眠れませんでしたが心地よい疲れでした。
今日から赤ちゃんとの生活が始まるのだ…とても不思議な気持ちでした。こうして、無事にコロナ禍の出産が終わったのです。
何が辛いって、マスクを外せなかったことです。やはり、出産時は息苦しく付けたくなかったです。出産に集中したいのに、マスクの息苦しさが気になってしまいとってもストレス…
コロナの為、立ち合いができませんでしたが、助産師さんがちゃんと側にいてくれましたし、むしろ夫くんが近くにいるよりも頼りになってよかったように思います…笑
陣痛中、一人のときは心細さはありますが叫んでいる姿を見せるのが恥ずかしかったので、ほっとした部分もありました。
コロナ禍での出産を控えている皆様
不安だらけだとは思いますが、頼りになる助産師さんがいるので大丈夫です!赤ちゃんは常に一緒にいてくれますしね!きっと無事に乗り越えられます。応援していますね!!
お付き合いいただきありがとうございました!またお会いしましょう。
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