こんにちは、元幼稚園教諭の働きたくない母です。
皆様お疲れ様です!
指導案ってどうやって書けばいいの?
わからないことがわからないよね…。
でも大丈夫!私が教えてあげるよ!
先日、本棚の整理をしていたら、実習記録がでてきました。懐かしくなって見てみると、なんとまぁお粗末なこと…。今なら立派な指導案が書けそうだ、ということで、幼稚園、保育園での実習でお困りの方に向けて記事を書いていきます。少しでも参考になれば幸いです。
この記事を書いているのは…
幼稚園教諭として9年勤務。主任業もしました。実習生もたくさん受け持っています。ブラック幼稚園にも努めていたことがあるので、就職活動前には下記の記事を読んでみてください↓↓
それでは、本編へ!
絵本の選び方
時間と内容
まず、実習先の担当の年齢に合わせて絵本を選びます。内容はもちろん、読み終わるまでにかかる時間も考慮しましょう。
- 3歳→3~4分
- 4歳→5~6分
- 5歳→7~8分
ぐらいかと思います。しかし、上記の時間はあくまでも参考程度に、子ども達の様子を見て判断しましょう。難しければ担任の先生に聞いてみてもいいかと思います。(教えてくれるかは先生次第。笑)
3歳は繰り返しがある言葉遊びの絵本、4歳、5歳はストーリー性のある絵本がおすすめです。
季節にあったもの
季節が関係のない絵本を選んでもいいですが、季節を意識した絵本を選ぶと子ども達もぐっと興味が沸きます。
子ども達の興味のあるもの
クラスで何が流行っているかを観察してみましょう。自分たちが興味があることだと、絵本に集中しやすいです。
ねらいの決め方
選んだ絵本を読んで、子ども達に何を伝えたいかを考えます。どの絵本でも「絵本の楽しさを味わう」ことはねらいに入れておきたいですね。
絵本読み聞かせそのもののねらい
- 絵本の楽しさを味わう
- 絵本に親しみを持ち、内容に共感する
- 絵本の世界に入り込み、想像力を働かせる
など。絵本の読み聞かせをするねらいを1つ書きましょう。
絵本の内容に対するねらい
- ストーリーの繰り返しの面白さを味わう
- みんなで力を合わせる大切さを知る
- 「うんとこしょ、どっこいしょ」の言葉のリズムを楽しむ
- 「どうぞ」の思いやりの気持ちを知る
- 勘違いの連鎖を楽しむ
- 絵本を通して秋の訪れを感じる
絵本の内容に沿った狙いを1~2つ書きましょう。ねらいはできるだけ簡潔に書くと◎
内容の書き方
ねらいの為に、どういう活動をするか、なので絵本読み聞かせの場合は
絵本「〇〇〇〇」を読む
で大丈夫です。
読む環境・場所を考える
これが一番重要です。せっかくいい保育をしても、環境や読む場所が悪ければ台無しです。
子ども達をどこに集め、座らせるか
どこで集まり、絵本を見るのか前後の活動の都合もあるかと思いますので、担任の先生に必ず尋ねましょう。また、座りかたも床に座る、椅子に座る、机と椅子で座るとあります。ぐちゃっと自由に集まるのか、馬蹄形で並んで集まるのか。子ども達が一番見やすい座り方を選んでください。特に先生から指定がない場合は、馬蹄形に椅子に座らせて読むのがベストです。
十分なスペースを確保する
狭いとトラブルの元です。広いスペースで読みましょう。また、見えづらくなるので、前後の間隔をあけて座るよう指示しましょう。
逆光になっていないか
まぶしくて見えないので、必要ならカーテンを閉めましょう。
背後がごちゃごちゃしていないか
絵本に集中したいのに、後ろに物があると集中できません。難しいかもしれませんがバックに壁面など、何もないところを選んでください。
全員がみえているか
椅子でも、床でも、全員が見える工夫をしましょう。見えづらそうな子どもがいたら、座る位置を移動するよう指示したり、自分が動く工夫を。自分が座って読むのか、立って読むのか、絵本の角度、高さにも気をつけてください。
こうすると前に座っている子どもも十分見えるようになります。
実習生がやりがちなミスが、前の子どもが見えていないのに気が付かないこと。是非このテクニックを使ってみてください。
導入を決める
絵本に関連する手遊びをするのが一番いいかと思います。それがどうしても思いつかない場合は、最後に静かになる手遊びをしてみましょう。例でいくつか動画をピックアップしておきます。
とんとんとんとん ひげじいさん
おはなし おはなし
はじまるよ
コンコン きつね
上記の手遊びの後、絵本に関係のあるちょっとした小話をすると、立派な導入になります。
例「こないだ先生、パン屋さんに行ったんだけど…」→からすのパンや
「昨日お散歩してたら、アオムシを見つけたよ」→はらぺこあおむし
自分で簡単な手遊びを作ってしまってもいいと思います。
予想される子どもの活動、保育者(実習生)の援助の考え方
ただ、「集まる」「絵本をみる」だけでなく、援助が必要になるシーンを想像して書いて欲しいです。しかし、これが難しい。保育経験がないと、子どもの姿って想像できませんよね。クラスの普段の様子を見てメモしておくといいと思います。絵本を見ているときに予想される子どもの姿の例をあげると
- 絵本の内容に共感し、話し始める子ども
- 集中できず、ふらふらしてしまう子ども
- 途中で飽きてしまう子ども
- 本を触りにくる子ども
などでしょうか。それぞれに、どのような対応をするつもりなのかを「保育者(実習生)の援助」の欄に書いていきましょう。考えられる可能性を、沢山書き出しておいたほうが、自分もパニックにならずに済みます。
絵本の読み方の注意
絵本もただ読めばいいわけではありません。子どもを惹きつけなければなりません。
声の大きさ
全員に聞こえる声を出しましょう。大声である必要はないですが、「通る声」を出して読みます。
読むスピード
年齢によってもスピードは使い分けます。ストーリー性のある長いお話をゆっくり読んでしまうと時間がかかり、子ども達も疲れてしまいます。逆に、短いお話を早口で読んでしまうと、面白さが伝わらない可能性もあります。絵本に合わせたスピードを考えましょう。
抑揚
絵本は基本的には「淡々と」読みますが、園によって方針があるかと思います。紙芝居のように大袈裟に演技をして読んでいる園もあるので、園の特徴に合わせましょう。
絵本の持ち方
これをミスする実習生が多いです。片手で開いて持ち、もう片方の空いている手でめくります。めくったときに、新しいページに手が被ってはいけません。右開きの絵本は左手で持ち右手でめくり、左開きの絵本は右手で持ち左手でめくりましょう。
全部のページを大切に
全てのページにに作者の意図があります。文章や絵がなくても、すべてのページを飛ばさずにめくってみせてあげてください。最後に裏表紙を見せるのを忘れずに。
読み終わったあと
これは園の方針もありますが、絵本を読み終わったあとに保育者が「楽しかったね!」などの感想を言うのはやめましょう。保育者の気持ちを押し付けてはいけません。子ども達が余韻に浸っているので、「どうだった?」と問いかけてみるのがいいかと思います。子どもの気持ちを引き出してください。
実習時間が終わったら、「また一緒に絵本を読もうね!じゃあ、担任の先生に代わるよ!」と自分で締めます。そこまでが実習生の担当です。プラス、次の活動に期待を持たせて終われると完璧です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。たかが絵本の読み聞かせですが、配慮点はわんさかあります。普段の子ども達の姿をしっかり観察し、指導案を書いていってください。失敗することもあると思いますが、失敗できるのは実習生のうちだけです。大変ですが夢の為に、乗り越えてくださいね!応援しています。
お付き合いいただきありがとうございました!是非、読者登録よろしくお願いします!それでは、またお会いしましょう。
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